トークイベント『「3.11」市民は何をキロクしたか』今週末です

今週末の3月24日(土)に、「あいおい古本まつり」にて
「一箱本送り隊」企画のトークイベントが行われます。
詳細は以下のページをご覧下さい。
http://honokuri.exblog.jp/17923816/

そのお誘いで、「一箱本送り隊」隊長の丹治が送り隊のメンバーに向けた
メールですが、こちらのブログの方でも掲載させて頂きます。
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みなさま

春分も過ぎたのに、ずいぶん冷たい北風が吹く東京です。
花粉も飛びはじめ、寒暖の差も激しく、なかなか「さわやかな春」とはいきませんね。

さて。
以前からご案内しています「一箱本送り隊」企画のトークイベントのお誘いを、
改めてさせていただきます。

今週土曜日24日に、月島で行われる「あいおい古本まつり」の中で、
一箱本送り隊の企画でトークイベントを行います。

題して「『3.11』市民は何をキロクしたか」。
http://aioibooklabo.com/event_sato.html

仙台で活動する「20世紀アーカイブ仙台」が、震災以降市民がデジカメやケイタイで
撮影した写真を「3.11キヲクのキロク」としてまとめました。
http://goo.gl/Xm2h3
その写真集にまつわるお話しを編集なさった佐藤正実さん、
写真提供者のインタビューをまとめた片岡理恵さんにお聞きします。
聞き手は「ことばのポトラック」などで一箱本送り隊ともご縁の深い、
大竹昭子さんです。http://katarikoko.blog40.fc2.com/

私も2月に仙台で、印刷直前の「3.11キヲクのキロク」の色校正を見せていただきました。
そこに映っているのは、報道で繰り返し見てきたあの光景ではなく、
コンビニに並ぶ人の姿であり、歩道に散乱したガラスの破片であり、
知人の家に身を寄せた人たちが寄り添って食卓を囲む姿であり、
炊き出しで配られたごはんであり、津波の土砂に散った桜の花びらであり……
その日々を、私たちと同じ普通の人たちが、何を見て暮らしてきたか、の記録でした。

リアルでした。
災害の圧倒的な情景ではなく、ごく普通の日常の、たった数時間先にあった非日常の世界。
それはこのような皮膚感覚の延長上にあった。
その事実の大きさを、恥ずかしながらはじめて気がついたように思いました。

今回のトークでは、一人の仙台市民としてみずからも被災しながら
写真記録を集め続けた佐藤さんのお話と、
東京から毎週末被災地に通い、50人以上の写真提供者に一人2時間、
のべ100時間以上のインタビューを続け原稿にまとめた片岡さんのお話をうかがいます。
今回の写真記録で特筆すべきはiPhoneなどのデジタルデバイスの普及があげられるそうです。
写真1枚1枚に、撮影日時はもちろん緯度経度を特定できる位置データが含まれていること。
それらをトレースすることで、あらためて見えてくることがある。
仙台で色校を見せていただいた時に、佐藤さんからこんな話を聞きました。
また、仙台の知人からもれたこんな感想も印象に残っています。
「正直言って、津波やその爪痕の写真も動画も、まだぜんぜん見たくない。見られない。
でも、一年たった今、自分たちがどうやって過ごしていたのか、
その記録だったら見られるような気がしています」
これも非常に正直な気持ちだと思います。

さまざまな思いや状況を含みながら、佐藤さんたち「20世紀アーカイブ仙台」は
どうして、どうやってこの写真集をまとめたのか。
いわゆる写真家の作品集ではない、カメラマニアたちの目線でもない、
これら市民が記録した写真のあり方から、
写真という記録=記憶装置の意味が改めて見えてくるようにも思います。
それこそが、「20世紀アーカイブ仙台」が震災以前からある確信を持って進めてきた
市民の映像記録を保存する活動の意味なのかもしれません。


長くなりました。
このトークを、一人でも多くの「一箱本送り隊」の皆さんに聞いていただきたく思っています。
もしかすると、普段の活動に参加できていないことが気になって、
足が重くなっている方もいるのではないか、と思います。
どうか、そんなこと気にしないで下さい。
もちろん被災地に本を届けることは、わたしたちの活動の柱です。
でも、それはあくまで手段であって、その先には被災地の方々がすこやかに過ごせるように、
という思いがあります。
そのためには、まず知ること。関心を持ち続けることが必要だと思っています。
震災から一年が経ち、関心が薄れはじめた今だからこそ、
被災地に気持ちを向けることの、そのきっかけにしていただけたら、と思います。

どうぞ、月島の運河沿いを散歩するような気持ちでお越し下さい。
予約いただけるととても嬉しいです。
呼びかけ人一同、お待ちしています。
http://aioibooklabo.com/event_sato.html


一箱本送り隊
丹治史彦
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by honokuri-tai | 2012-03-21 17:16 | イベント案内

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